独偏たる崇拝の陶酔！　白蛇娘・白鮎小紗枝【文学部女子高生】|女ザコ悪女敵女お仕置きリョナ

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この建御根少年編に登場する「敵女」には「何を」以て「悪女」とするかを考えています。それまで同級生であった女子とセックスバトルをして斃さなければいけない建御根くんにしてみれば、やはり「実は淫魔だったのあたしたち♪」というだけでは覚悟が決まりませんよね。
その意味において、今回の３人娘は「等身大の相手を見ることのない己の勝手な愛欲暴走」というのが「悪」たる設定になっています。


白鮎小紗枝は、万能の人気者青年である同級生・天多摩を「アマタマ」という自分の中で神格化した存在に育て崇めあげながら、その「独善的な虚像」に自身の価値観・哲学を委ねました。

けれど、それはやはり彼に対する恋慕の形であったわけで その独占欲から、彼に近づこうとする他者を屠るだけでなく、天多摩彼その人の実態とも気持ちを交わすことなかったわけです。

天多摩とは朋友であり等身大の彼をよく知る建御根にとって、その「独善的な虚像」に執愛する白鮎の内面の吐露を浴びせられているのは 彼女に対して「虚しき悪」を想ったことであり、そしてそのカラダとココロを貫き斃した…


白鮎さんのこの内面ですが、私自身とても気に入っております。
敵の首領を慕う女幹部さん、しかして当の首領さんは彼女に興味なし（泣）、という敵女さんにグっとくる感じしょうか。
瓦解を迎えた悪の組織を攻め入る主人公たち。そこに「ここから先は通さぬ！」と、首領の命ではなくなかば勝手に（笑）立ち塞がり最期の戦いを仕掛けてくる女幹部さん。

既存作品において私の狭い了見で知るところでは、
アルシオーネ（『魔法騎士レイアース』）、淀君（『ライブアライブ』）等ですか。
快楽欲や権力欲だけではなく、そしてまたそれほど崇高でもない（失礼ｗ）愛欲で悪事を成す悪女心は魅力的だと思うのです。
（これが愛欲ではなく、誰かの仇や正当な復讐 彼女なりの正義、などになると、悪女敵魅力には感じれなくなったりもするのですが…　複雑なものですね笑）